2021年12月31日までの年間業績報告

タイ国際航空は、2021年12月期の当社および子会社の年間業績を報告致します。一時的な取引を除いた営業損失は197億200万バーツとなり、昨年より157億1200万バーツ（44.4％）の減少となりました。総収入は237億4700万バーツとなり、主に旅客と貨物の収入が245億9900万バーツ（59.9％）減少、その他のサービスが15億4,500万バーツ減少したことにより、昨年より246億8400万バーツ（51％）の減少となりました。しかし、タイ国際航空は、エンジンのメンテナンスと改修の差引勘定による収入により、その他の収入は14億6000万バーツに増加致しました。総費用は434億4900万バーツとなり、主に当社の会社再生計画および事業再編計画に基づいて実施された、変動営業費とコスト削減プログラムにより、前年度より403億9600万バーツ（48.2％）減少致しました。しかしながら、収益の減少を相殺するには不足するものでした。
タイ国際航空およびその子会社は事業再生計画に沿った債務再編、未使用不動産の売却、組織再編などの一時取引を行い、815億2500万バーツの利益を計上致しました。その結果、タイ国際航空とその子会社は、2021年12月期の最終損益は551億1300万バーツの純利益を報告致します。

2021年12月31日時点での、タイ国際航空とその子会社の総資産は1612億1900万バーツとなり、2020年12月31日時点の数値と比較して480億7800万バーツ（23％）の減少となりました。負債合計は2324億7000万バーツであり、2020年12月31日時点より1054億9200万バーツ(31.2％)減少致しました。株主資本額は-712億5100万バーツとなり、2021年の純利益により、2020年12月31日時点の数値と比較して574億1400万バーツのマイナスの減少となりました。

2021年末に多くのヨーロッパ諸国の出入国が再開されたこと、および2021年11月1日からタイのTest and Goプログラムが開始されたことに伴い、タイ国際航空は1日あたりの平均乗客数が2021年10月の311人から、同年11月、12月のそれぞれ1,067人と2,559人に増加致しました。タイ国内での新型コロナウィルス感染拡大防止のための規制の緩和により、タイスマイルエアウェイズの1日あたりの平均乗客数が2021年9月の2,623人から同年12月の9,536人に増加しました。タイ国際航空およびタイスマイルエアウェイズの乗客数は増加しておりますが、通常の運航期間中の乗客数の20％の数字となります。

新型コロナウイルス・オミクロン株感染が拡大したため、タイ政府は2021年12月21日にTest and Goプログラムを一時中止しました。その結果、2022年1月と2月の乗客数は2021年12月から20％減少致しました。タイでのTest and Goプログラムの再開と、ドイツ、イングランド、スウェーデン、デンマーク、オーストラリア、ネパールなどでの出入国の再開に伴い、旅行需要は回復傾向にあります。タイ国際航空は、ロンドン、フランクフルト、コペンハーゲン、チューリッヒ、シンガポール、クアラルンプール線の増便を予定しています。 2022年の第2四半期に、当社はメルボルンやインドの都市など、より多くの都市への運航再開を計画しております。本年2月に、タイスマイルエアウェイズはスワンナプーム空港からローイエットとトランへの国内線、および、ドンムアン空港からチェンマイへの国内線を就航致しました。

タイ国際航空は、新型コロナウイルス感染拡大以来、航空旅客の移動が制限されている期間に、主要な収入源となった貨物および郵便配送、ならびに貨物関連サービスの収益効率を高め、2021年度は総収益の約50％となる100億バーツ以上の収益を上げました。タイ国際航空は2022年の事業再生計画実施のために金融機関に対し、250億バーツの融資を募っております。融資契約の調印は2022年3月に計画されております。タイ国際航空は、政府の負担を軽減するための融資構造や、当社が株主資本の黒字化を迅速に取り戻すための資本再構築についても、計画の修正を行っております。当社は、法的手続きに基づき、公式管財人に計画の修正案を申請する予定です。

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